「血中ギ酸定量における機器分析と定量検査キットの乖離の原因探索に関する研究」

(国立大学法人 大阪大学医学部附属病院観察研究倫理審査委員会 令和4年5月17日承認、第21556号)

1.研究の対象

2022 年 4 月以前に当院でメタノール中毒の診断を受け治療を受けられた方

 

2.研究目的・方法

メタノール中毒の重篤度を判断するためには血液中のギ酸の濃度が有用であり、その測 定手法には機器分析と定量キットの二種類があります。しかし、場合によってはこれらの 手法で得られる測定値に乖離が生じる場合があります。本研究では実際のメタノール中毒 の患者様の血液検体について、これら二種類の手法でギ酸測定を行い、乖離が生じるか、 また、生じた場合、何が原因かを突き止めるため、定量キットの測定条件を変えて測定し たり、血液中の様々な成分を測定し、乖離が大きい検体で、多く含まれている成分を探し たりします。この研究により、より精度の高いギ酸濃度測定法が明らかになり、迅速かつ 正確なメタノール中毒重篤度の診断に繋がることが期待されます。

 

3.研究に用いる試料・情報の種類

情報:治療時の血液検査値等

試料:検査後保管血液試料

 

4.外部への試料・情報の提供

共同研究機関への試料提供は、研究責任者へ手渡しし、保管・管理いたします。情報の 提供は電子記録媒体を介して行います。特定の関係者以外がアクセスできない状態で行い ます。

 

5.研究組織

大阪大学大学院医学系研究科 法医学教室

大阪大学医学部附属病院高度救命救急センター

 

6.お問い合わせ先

本研究に関するご質問等がありましたら下記の連絡先までお問い合わせ下さい。 ご希望があれば、他の研究対象者の個人情報及び知的財産の保護に支障がない範囲内で、 研究計画書及び関連資料を閲覧することが出来ますのでお申出下さい。

また、試料・情報が当該研究に用いられることについて患者さんもしくは患者さんの代理 人の方にご了承いただけない場合には研究対象としませんので、下記の連絡先までお申出 ください。その場合でも患者さんに不利益が生じることはありません。

 

照会先および研究への利用を拒否する場合の連絡先:

565-0871 大阪府吹田市山田丘 2 番 15 号

大阪大学医学部附属病院高度救命救急センター 吉村 旬平

06-6879-5111

研究代表者:

 大阪大学大学院医学系研究科法医学教室 松本 博志